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Business Data Analysis & Visualization with Excel

Excelグラフのデザイン:線の周囲を塗りつぶしたように見せかけるテクニック|「信頼区間」を例として

“積み上げ面グラフで彩色”ケース別対応集 1/3

事例1|信頼下限から信頼上限まで,線からある程度幅をもった領域を塗る

Step 0元図: 線グラフ

次の図は,

Step 2に掲示のデータをソースに得たグラフです。事例1では,エラーバーの代わりに,上下限の間を塗りつぶして強調することを目的としたいと思います(下図)。

Step 1方針: 元図に面グラフを重ねる

具体的な方法としては,下図・左のような1層目と,同・右のような2層目をもつ「積み上げ面グラフ」を元図に重ね,完成の直前で1層目を不可視化するといった流れでいきます。

Step 21・2層目のデータを作成

ということで,元表とは別に1・2層目のデータを用意します。

面グラフを部材として使用する意味では,X値は重要でなくY値のみを問題とすればよいので,見出し「Lower」には1層目に相当する-1/2CIを計算し,見出し「Upper」には2層目に相当する 1/2CI*2を計算して配置しました。

Step 3系列の追加

元のグラフ(下図)に

先のStepのシートから強調部分をコピペします。この時点でのグラフは次のような状態です。

Step 4あらたな系列を面グラフに

グラフの種類を変更します。

追加した2つの系列を積み上げ面に変更します。

Step 5「塗りつぶし」完成

第1層目の塗りつぶしをなしにすると,結果として,限られた領域のみを塗ったっぽい見た目になりました。必要に応じて,残り任意に書式を調整します。

Next

次はローレンツ曲線のケースです。