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ビジネスデータ分析ツールの作成 with Excel

ヒストグラムの作成 with Excel 2/3 [Frequency関数による方法]

2.Frequency関数による方法

特に向いている利用シーン

Step 0シチュエーションの設定

スポーツクラブXの会員の年齢データをもとに,ここではFrequency関数を使ってヒストグラムを作成します。ここでも同様,階級の幅は10とします(10歳きざみ)。

Step 1最小値・最大値の確認

データをさっと見ておくか,あるいはシートの任意の場所でMin, Max関数によって最小値・最大値を確認しておきます。後者の場合,下のように入力すると,最小値は18,最大値は81であることがわかります。

したがってここでは最初の階級を「10-19」,最後の階級を「80-89」とし,計8個の階級でヒストグラムを作成するものとします。

Step 2度数分布表の作成(1)

下図のように,シートに2つの「階級」列と「度数」列(見出しのみ)を作成しておきます。左方の「階級」列は計算用に,右方の「階級」列はグラフを作る際に使用します。

左方の「階級」列には,各階級がとりうる上限の値を入力しておきます(元データに出現するしないは関係なしに)。なお,最後の階級(ここでは「89」)についてはFrequency関数の仕様により入力の必要はありません。

cf. Frequency関数 ―"Office"

初期データ

Step 3度数分布表の作成(2)

右方の「階級」列に対応する「度数」列の領域を選択し,数式バーの関数の挿入ボタンをクリックします。

Step 4度数分布表の作成(3)

「関数の挿入」ダイアログが表示されます。

「関数の検索」テキストボックスに「frequency」と入力し,検索開始ボタンをクリックします。

Step 5度数分布表の作成(4)

「関数名」に表示された候補から「FREQUENCY」を選択し,[OK]ボタンをクリックします。

Step 6度数分布表の作成(5)

「関数の引数」ダイアログが表示されます。

下図のように,「データ配列」には見出しを除くデータ領域を指定し,「区間配列」には見出しを除く左方の「階級」列のデータ領域を指定します。

※[OK]ボタンはまだ押しません。

Step 7度数分布表の作成(6)

[Ctrl]キー+[Shift]キーを押しながら,[OK]ボタンをクリックします(配列数式)。

Step 8ヒストグラムの作成(1)

度数分布表の完成です。そのままヒストグラムを作成します。

度数分布表を選択し,挿入タブ「グラフ」グループの縦棒/横棒グラフの挿入ボタンをクリックします。

Step 9ヒストグラムの作成(2)

「2-D縦棒」グループの集合縦棒ボタンをクリックします。

Step 10ヒストグラムの作成(3)

棒グラフが作成されます。“度数”系列の要素の間隔を「0」にしてヒストグラムの完成です。

なお,この手続きについて参照が必要な場合,前頁へどうぞ(当該箇所から表示されます)。


TopicFrequency関数 仕様界隈の趨勢!?

以下,作成手順とは直接関係のない注記です。

上記の手順でおこなったように,教科書(=公式ヘルプ)的には――Frequency関数によって出力される度数は,「区間配列」にて指定する項目(下の図[再掲]の「計算用」が該当)よりひとつ多くなる(同じく「グラフ用」が該当)――とされています。言い換えれば,下図に言う左右のグリーンで囲んだそれぞれの領域の行数は同じにはなりません。これは,分析ツールによる「次の級」の出力と同様の挙動として理解できますが,ここらまわりのしくみはお世辞にも直感的とは言いがたく,web上の数多の解説はもちろんのこと,場合によってはExcel関連の書籍においてさえも,仕様に即した使い方を見ることの方がもはやレアと言っていい状況かと思います。

とは言え,ツジツマさえ合っていれば “非公式の” 使い方において何も問題が発生するわけではありません。ただ,仕様に沿った使い方をしないということは,ふつうはデメリットを被る可能性を許容することと同義となると考えていいかと思います。この場合も例外ではなく,たとえば「区間配列」の設定についてミスした場合,総度数と実データの数(サイズ)が異なること――つまり誤ったアウトプットを導いても,その事実に気づくことが難しくなります。仕様に沿わない使い方の場合は,こうしたフェールセーフを捨てることによるデメリットを含みおく必要に迫られることから,やはり,特段の事情がない限りは “公式で” 想定された使い方に準じるのが better かと思います。

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次頁は「Countif関数」による作成手順です。

その他の参照