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ビジネスデータ分析ツールの作成 with Excel

ヒストグラムの作成 with Excel Tips1 [境界値のラベルを階級の間に表示させる]

4.棒グラフに数値軸的なラベルを表記

特に向いている利用シーン

Step 0シチュエーションの設定

スポーツクラブXの会員の年齢データをもとに作成したヒストグラムを下に再掲します。

初期データ

このヒストグラムの階級の表示方法について,別の形式に変更したいと思います(再作成によって)。ここでは各階級が含む値の範囲を表示するのではなく,下のように階級の間に境界値を表示するスタイルをとりたいと思います。

ただ,この形式のヒストグラムは,Excelでは分析ツールなどでダイレクトに作成することができません。そこで,ここでは「調整用データ(ダミーデータ)を利用する」という優れたアイデアをお借りして作成していきます[篠塚(2011)]。

Step 1度数分布表の修正(1)

階級の範囲を示すラベルを,階級値(ただし階級の下限)へと書き換えます。イメージとしては,10歳代,20歳代,30歳代…といった感覚です。

Step 2度数分布表の修正(2)

必須というわけではないですが,ここでは縦軸と棒の間に1階級分の空間的なゆとりを確保しておきたいと思います(Excelグラフの縦横軸線は完全に交わるので,当初のような区間表示でなくなると予期せぬ誤読を誘うようなリスクもわずかながら生じようかと思います)。

そのため,最初と最後の階級に度数が0の階級をあらたに作成します。最初の階級の前に1行挿入し,階級値および度数0)を入力します。これを現時点で最後となる階級の直下のセルにも繰り返します。

Step 3度数分布表の修正(3)

度数列の右列に「調整用データ」列を作成します。

見出しの直下には,かかる度数分布表における,最大度数(Max)を入力しておきます(この例では階級値「50」における度数「10」。シートの再利用を視野に入れて関数で求めても)。

Step 4度数分布表の修正(4)

「階級」列の見出しを削除します(これを残すと同列見出しより下のデータがExcelに数値とみなされ,グラフのデータソースの修正に手間がかかってしまいます。なお一時的な対処で問題なく,グラフが完成すればこれを再度入力してもグラフに影響はありません)。

Step 5ヒストグラムの作成(1)

調整用データ列も含め度数分布表を選択し,挿入タブ「グラフ」グループの縦棒ボタンをクリックします。

プルダウンの 「2-D縦棒」グループ集合縦棒ボタンをクリックします。

Step 6ヒストグラムの作成(2)

グラフの任意の度数系列(棒)を選択します。つづいて,書式タブ「現在の選択範囲」グループの選択対象の書式設定ボタンをクリックします。

Step 7ヒストグラムの作成(3)

「データ系列の書式設定」ダイアログが表示されます。

要素の間隔を「なし」に,使用する軸を「2」に設定し,[OK]ボタンをクリックします。

Step 8ヒストグラムの作成(4)

レイアウトタブ「軸」グループのボタンをクリックします。

メニューを 2縦軸からなしとたどります。

Step 9ヒストグラムの作成(5)

グラフの調整用データ系列(下の図では赤い“棒”)を選択し,デザインタブ「種類」グループのグラフの種類の変更ボタンをクリックします。

「グラフの種類の変更」ダイアログから散布図を選択し,[OK]ボタンをクリックします。

Step 10ヒストグラムの作成(6)

グラフの横軸を選択し,書式タブ「現在の選択範囲」グループの選択対象の書式設定ボタンをクリックします。

Step 11ヒストグラムの作成(7)

最小値」「最大値」を設定します(ここでは順に最初の階級の下限である“0”と,最後の階級の下限+階級の幅である“100”。ここでの例のように前後に度数0の階級を追加した場合には,それら階級の存在を無視するものではありません)。

目盛間隔」には階級の幅を指定します(ここでは10)。

Step 12ヒストグラムの作成(8)

グラフの調整用データ系列(下の図では赤い“点”)を選択し,書式タブ「図形のスタイル」グループの図形の塗りつぶしおよび図形の枠線ボタンから,それぞれ順に「塗りつぶしなし」「線なし」に設定します。

加えて,凡例を削除します。

Step 13ヒストグラムの完成

ヒストグラムの完成です。必要に応じ,その他書式等の調整をつづけていきます。

Next

次頁は 平均・規格値などヒストグラムに垂線を重ねる手続きです。

参考文献

この形式(境界値の表示)でヒストグラムの描画が可能なexcelアドインソフト

その他の参照